『北京原人 Who are you?』は、1997年に公開された日本のSFファンタジー映画で、多くの観客から「ひどい映画」として評価されています。
この記事では酷評される理由や、映画のあらすじについて解説します。
北京原人の映画がひどい？あらすじとネタバレ
この映画は、1997年12月20日に公開され、東映、テレビ朝日、バンダイ、東北新社が共同製作しました。
監督は佐藤純彌、脚本は早坂暁という著名なベテランスタッフが担当し、20億円という大予算をかけて制作されました。
以下はこの映画のあらすじとネタバレです。
物語は1929年に中国で発見された北京原人の頭蓋骨化石が、第二次世界大戦中に消失してしまうところから始まります。
2001年、日本の生命科学研究所が東シナ海の海底で北京原人の化石を発見し、研究所はそのDNAを採取して復活実験を行います。実験は成功し、親子と思われる3人の北京原人（タカシ、ハナコ、ケンジ）が50万年の時を超えて現代に蘇ります。
しかし、北京原人の超人的な力が明らかになると、中国やアメリカがその利権を巡って動き出します。タカシとケンジは中国に誘拐され、ハナコは誘拐のショックで体調を崩します。竜彦と桃子は、ハナコをモンゴル平原の山に返そうと決意します。
物語は、人間のエゴに気づいた竜彦たちと、テレビリポーターの美々が共に原人たちの気持ちを理解し、モンゴル平原へ向かう展開へと進みます。最終的には、モンゴル平原で北京原人の親子が再会し、復活させたマンモスの背に乗りながら故郷へ帰っていく感動的な結末が待っています。
この映画は、科学技術によって蘇った北京原人と現代人との心の触れ合いを描きつつ、人間のエゴや科学技術の在り方についても問いかける内容となっています。
北京原人の映画がひどいと評価される理由
映画が「ひどい」と評価される理由の一つは、意味不明なストーリー展開です。
北京原人を現代に復元させ、陸上競技大会に出場させるという突飛な設定や、中国政府による北京原人の連れ去り、さらには最後に北京原人が中国に戻るという唐突な展開が挙げられます。
また、奇妙なシーンも多く、科学者が北京原人と初対面する際に肌色の下着を着用する不自然な設定や、北京原人を収容しに来た人物が突然服を脱ぐシーンなどが含まれています。
さらに、北京原人が大学の陸上選手権に突然参加し、学生を圧倒するシーンや、日本、中国、アメリカの3カ国が北京原人を巡って暗躍する設定も強引だと言われています。
特殊効果についても、マンモスのCG描写が当時の技術では限界だったと監督自身が認めており、コメディ要素も失敗しているとされています。
また、監督が「コメディ的センスが全くない」と認めている点も批判の対象となりました。
批評家や観客の反応も厳しく、多くの視聴者がこの映画を「迷作」や「珍作」として評価しています。
一部の批評では、「邦画の中ではトップクラスの駄作」や、「映画を見終わった時、自分はひどい頭痛に襲われました」、「映画の悪い作り方の良い見本になる映画」といった意見が見られます。
しかし、大がかりなセットやエキストラを動員したシーンなど、見るべき点もあるとの評価も一部に存在します。
この映画は、高予算と有名なスタッフにもかかわらず、ストーリーの不自然さや奇妙なシーン展開により、多くの観客から否定的な評価を受けた作品となりました。
北京原人の映画がひどいと評価されるのはなぜ？あらすじとネタバレ まとめ
この記事のまとめです。『北京原人 Who are you?』が「ひどい」とされる理由は次の通りです。
- 意味不明なストーリー: 北京原人が現代に復活し、陸上競技大会に出場する設定。
- 不自然なシーン: 科学者と北京原人の初対面や突然服を脱ぐ場面。
- 強引な展開: 北京原人が大学の陸上選手権で学生を圧倒するシーン。
- 不自然な特殊効果: マンモスのCG表現が技術的に限界。
- コメディ要素の失敗: 監督がコメディセンスの欠如を認めている。
これらの理由で、多くの観客からの否定的な評価につながっています。
